Wednesday, July 28, 2010

Sari Organic Cafe

早朝の田園お散歩を兼ねて、ニュージーランドとルーマニアからの友人と3人でSari Organic Cafe(サリ・オーガニック)で朝食の朝。このカフェは自家栽培のオーガニック食材をふんだんに使っていることで有名なのだとか。

これこそバリ!を思わせる美しい田園を歩くこと15分、田んぼのど真ん中にこのカフェは現れる。決してあまり安くはないし(と言ってもパンケーキと飲み物で400円ほどだけど…)、朝食メニューはあまり充実していない。まだまともな食事は食べたことないので分からないけれど、パンケーキは美味しかった。ヨモギに似た味の、緑色したパンケーキが食べられる。

見渡す限りの田園風景に囲まれて食べる朝食は、とても静かで、ゆったりとした時間が流れる。夕方前後に来ると無数のトンボが飛び回り、またひと味違った絶景を味わえるよ、とのこと。

カフェのバルコニー

カフェの周りに広がる田園風景

本当に気持ちいいねぇ…、私とニュージーランドの子が当たり前のようにため息をもらす。それにひと言、ルーマニア人の子がポツリ…。

でもさぁ、何か居心地悪い…。だってさ、周りに広がる田園ではバリの人たちは汗水垂らしてお米作ってるんだよ?その側でこんな風に贅沢に朝食を摂っているのはあまり良い気分では、ないかなぁ…、と。

ルーマニアは決して豊かな国ではないという。今はルーマニアからチェコへ移り住み、どうにかバリ島という遠く離れた島まで来ることもできた。でもそういう貧しい類に入る国で生まれ育った彼女と、豊かな日本とニュージーランドで生まれ育った私ともう1人の友人と、田園風景を見下ろしながら食べる朝食に感じるものが違った。

ドキっとした。何が悪いとか良いとかではなく、そういう違った視点から捉えられるいろんな物に対する見方や感じ方。それを体験した朝だった。

Love from Ubud
nao xx

ナシチャンプル

バリでみんな絶対に一度は食するであろうNasi Campur(ナシ=ご飯/チャンプル=混ぜる)。私もほぼ毎日食べている。


私が仲良くなったバリの人たちは、朝も昼も夜も、夜食も、ナシチャンプル。そんな日が当たり前。お昼と夜はいい。だけど、朝起きてすぐの体にナシチャンプルは、私には時々辛い…。朝起きた瞬間から汗と鼻水垂らしながら辛いものを食べる習慣はまだ身に付いていない様子。

そんな私でもほぼ毎日?お昼近くになると食べたくなるナシチャンプル。今日は私がここウブドで一番足を運んでいる小さなローカルWarung(ワルン)を紹介☆ ワルンとは、食堂?小さな商店?みたいなものを指して皆がそう呼ぶ。

お気に入りワルンのおばさま。いつも温かい笑顔で迎えてくれる♬

ウブドのメインストリートとも言うべきMonkey Forest通りに、ASHITABAというカゴで有名らしいお店がある。そのすぐ近くにある小さな路地を数十歩入るとそのワルンはある。Puri Wisnu(プリ・ウィスヌ)やRaka Rai(ラカ・ライ)という宿に行く小さな路地。確かに蟻も這っているし決して小綺麗なワルンではないけれど、とても美味しい。ナシ(ご飯)とおかず3品くらいを頼んでもいつも100円超えることはほとんどない。ウブドへ来られたらぜひ♬

それからGianyar(ギャナル)というウブドからバイクで25分程度のエリアでやってるナイトマーケット。観光客はほとんど見かけず、いろんな屋台が並ぶ。自分でバイクを借りて行ってみるか、誰かに連れて行ってもらうか。ぜひぜひ、おすすめです♬

好きなトッピングを選んで練乳やココナッツミルクをかけて食べるかき氷、
Es Campur(エス・チャンプル)もぜひ☆

けっこう辛い豆や野菜類だけのナシチャンプル。
ベジタリアンにおすすめ!


手際良くナシチャンプルを盛ってくれる少女

Love and Nasi Campur from Bali
nao xox

Wednesday, July 21, 2010

買い物天国の裏で

ありきたりな話になると思う。でも、実際に自分のこの目で見てみて、話してみて、改めて感じたこと。

バリではありとあらゆるお土産と並び、たくさんのジュエリーも目にする。バックパックの荷物の5分の1をジュエリーが占めていると思われる私としては、(このジュエリーを減らせばどんなに荷物が軽減するやら…。だけど止められない…)やっぱりどういう過程でこのジュエリー達が店頭に顔を出すのか気になる。

仲良くなったリリーさんの家の近くに工場があるという。工場なんて言うからさ、機械が並べられたいかにもな工場に胸を膨らませ到着した工場は、家。数世帯の家族が衣食住を共にしている小さな家の中や庭で、必要最低限の機械とその他は全て手作業でジュエリーは作られていた。

彼らは皆ジャワ島出身だとか。空港近くのKUTA(クタ)では、バリ人以外のインドネシア人、つまり、ジャワやスマトラなど他の島からの人々を多く見かける。彼らもそのひとりで、こうやってジュエリーを家族みんなで協力して生計を立てていると。

ジャワから取り寄せた無地のウッドビーズにエアブラシで色を塗る15歳くらいの少年。

そうやって色を付けられたビーズは天日によって乾かされる

それをひとつひとつ家の土間で繋げていく女性

シェル(貝殻)ジュエリーを削る作業。
一番奥で作業をしていたのはまだ12歳くらいだと思われる少年だった。

一瞬足を踏み入れただけで咳き込みそうな細かい貝の粉を吸い込む、そんな作業をこんな小さい頃からやっていたら、彼の肺は間違いなくやられてしまうのではないだろうか…、そんな事を考えた。でもそれも、日本人という恵まれた環境の立場から見る上から目線なのだろうか、そんな事も頭をよぎった。

削られた貝の山

貝にツヤや色を付けるシンナー臭い液体

色の異なる貝殻や表裏の色を使い分けて組合わされて完成したピアス。

この工程まで辿り着くのに何日かかるのだろう。そして彼らが得る収入はピアスひとつ(ペア)につき100円から200円程度。店頭に並ぶ頃にはそれが400円から500円前後くらいだろうか。

ピアスが500円もしない!安い!そう私も思うし、それは当たり前であり、でもそういう安い買い物天国の裏で、こうやって小さな少年たちまでもが汗水を流し作っている様子を見る機会を与えてくれたリリーさんにとても感謝している。ありがとう、リリーさん。

子供たちはどこに行ってもやっぱり可愛い♬


今からお経でも唱えるのか?というような馬鹿でかいネックレスを購入☆
皆によく似合うよ!と言われ照れ笑い(笑)

Love and Smile from Bali
nao xxx

♬No Music, No Life♬

ここバリ、Ubud(ウブド)に来てもうどのくらい?
数週間が経ったかなぁ。

ここで仲良くなったバリ人の子たち、
時々夜になると道ばたで飲み、
ギターを引いて歌ってくれる♬


よく飲まれるビール「BINTANG☆」は
1本約15,000ルピア(約150円)。
10,000ルピアもあれば食事ができる環境で、
ビール1本に15,000ルピアは
やっぱりちょっとお高い…。

彼らはよく「Arak(アラック)」という
ヤシの実からできた蒸留酒を、
お水の空ペットボトルにコーラなどと混ぜて
コップに注いで飲み回す。

お酒の弱い私は初めてアラックを飲んだ夜、
はい、完全に酔っぱらって吐いちゃった(泣)
強い!!!

そんな彼らが歌ってくれる歌の中から
私が気に入った歌を少し紹介☆

BINTANGというバンドの歌。
ボーカルの奥さんは日本人だそうで、
時々日本語も登場したり♬


他にも幾つか紹介したいバンドがあるけれど、
You Tubeで見つけることができたら、ね。


Love, Smile and Joyful Songs from Ubud :)
nao xx

Thursday, July 1, 2010

Rwa Bhineda ルア・ビネダ

バリ滞在10日目。

バリに数多くあるダンスの中でも有名な
Barong Dance(バロンダンス)を見た。

このダンスの詳しい説明は省くとして、
簡単にいうと善の象徴Barong(バロン)と
悪の象徴Rangda(ランダ)の戦いを描いたもの。

↑↑ 善の象徴である聖獣Barong(バロン)

↑↑ 悪の象徴である魔女Rangda(ランダ)

このダンス(物語)の結末は終わりなき戦い。
普通だと善が悪を退治して終わりそうなものだけど、
善と悪は永遠に戦い続けるという結末にとても惹かれた。

バリの人々は神様に感謝する一方で、
闇の悪霊にもお供えを絶やさないのだとか。

善と悪、そのどちらかのみが存在することはなく、
誰の中にも二つが共存して、
そのバランスを保ちながら生きている。

↑↑ バロンダンスの女性

このダンスの意味する事にとても共感した。
出会うバリの人々にその思いを伝えまくった!

そして、ある画家の男性が
素敵なバリの言葉を教えてくれた。
それがRwa Bhineda(ルア・ビネダ)。
Rwaは2つ、Bhinedaは別のもの。

善と悪、生と死、白と黒、男と女、光と闇、
そういった相反する二つのものが調和をし
この世界はバランスを保っているというこの考えは、
バリの暮らしに深く根付いているのだそう。

陰と陽の考え方と相違するような気もする。
言わんとする事は同じような?
(陰陽に詳しい方、間違ってたらごめんなさい)

私がRwa Bhinedaをどこまで理解できているのか、
言葉の壁だってあるし、もちろん深くは理解してない。

でも、
この考え方が深く根付いているこのバリを、
もっともっと知ってみたいなぁ、
そう思う。

約1年半ぶりのシドニー♬

福岡とシドニー、私の故郷は?
もう比べることはできない。

それほどまでにこの街は私の人生に
多大なる愛と青空(影響)を与えてくれた。

久しぶりの日本での生活を経て帰って来たシドニー。
素敵な友人に笑顔と元気をもらい、
生温かいシドニーの冬の風に歓迎され、
改めて思う。

あぁ、私はこの街が好きだ。
アジアの旅が終わったら、やっぱりここで暮らしたい。

たったの10日間という短い滞在。
でもそう思えたこの滞在は、
今の私にはとても大切な10日間だった。

ありがとう、行ってきます♬

2年に一度行われている世界中のアーティストが集結する現代美術のイベント「ビエンナーレ・オブ・シドニー」のメイン会場、Cockatoo Island(コカトゥー・アイランド)へ。
詳しくはこちら http://www.bos17.com/

私個人的な感想として、大好きなアートの作品というよりは、その昔造船所や刑務所だったこのCockatoo Islandという廃墟な感じの雰囲気の中でのアート鑑賞という、普段とは違ったアートの鑑賞のやり方自体がとても面白かった。アートなのか、この島にもともとある古い機械なのか、その境目さえも分からなくなる錯覚に陥ったりした。